コラム・エッセイ
2012/04/13 松岡佑子のティールーム 第18回 燈火(あかり)をお消し
話は大学時代に遡る。国際基督教大学で哲学を講じておられた関屋光彦教授は、亡夫松岡幸雄が敬愛し師事した方で、くっきりした二重目に鼻筋の通ったお顔は、人間の心の奥を慈しみながら見ているかのように、いつも思索的な表情をたたえていた。その奥様である関屋綾子さん、旧姓森綾子さんが、この表題の物語の語り手である。由緒ある家柄に生まれ、日本YWCAの会長として、また平和運動家としても知られた著名な方だが、飾...











